
内容紹介
アジア太平洋戦争において死没した日本兵の大半は、いわゆる「名誉の戦死」ではなく、餓死や栄養失調に起因する病死であった―。戦死者よりも戦病死者のほうが多いこと、しかもそれが戦場全体にわたって発生していたことが日本軍の特質だと著者は指摘する。インパール作戦、ガダルカナル島の戦い、ポートモレスビー攻略戦、大陸打通作戦…、戦地に赴いた日本兵の多くは、無計画・無謀きわまりない作戦や兵站的な視点の根本的欠落によって食糧難にあえぎ、次々と斃れていった。緻密な考証に基づき、「英霊」たちのあまりにも悲惨な最期を明らかにする
『餓死した英霊たち』目次
はじめに第1章 餓死の実態1 ガダルカナル島の戦い2 ポートモレスビー攻略戦3 ニューギニアの第十八軍4 インパール作戦5 孤島の置きざり部隊6 フィリピン戦での大量餓死7 中国戦線の栄養失調症8 戦没軍人の死因第2章 何が大量餓死をもたらしたのか1 補給無視の作戦計画2 兵站軽視の作戦指導3 作戦参謀の独善横暴第3章 日本軍隊の特質1 精神主義への過信2 兵士の人権3 兵站部門の軽視4 幹部教育の偏向5 降伏の禁止と玉砕の強制むすび解説 一ノ瀬俊也
著作者プロフィール
藤原彰
( ふじわら・あきら )1922-2003年。東京に生まれる。陸軍士官学校卒業後、中国各地を転戦する。復員後、東京帝国大学文学部史学科に入学し、1949年卒業。千葉大学文理学部、東京大学教養学部などで講師をつとめ、一橋大学助教授を経て1969年より一橋大学社会学部教授。1989年より女子栄養大学教授。専門は、日本近代史。著書に『昭和史〔新版〕』(遠山茂樹・今井清一との共著)、『太平洋戦争史論』、『日本軍事史』、『中国戦線従軍記』などがある。
- 編著者名
- 藤原 彰 著者
- 出版者
- 青木書店
- 出版年月
- 2001年(平成13年)5月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 235p
- ISBN
- 4250201155
目次
第1章 餓死の実態ガダルカナル島の戦いポートモレスビー攻略戦ニューギニアの第十八軍インパール作戦孤島の置きざり部隊フィリピン戦での大量餓死中国戦線の栄養失調症戦没軍人の死因第2章 何が大量餓死をもたらしたのか補給無視の作戦計画兵站軽視の作戦指導作戦参謀の独善横暴第3章 日本軍隊の特質精神主義への過信兵士の人権兵站部門の軽視幹部教育の偏向降伏の禁止と玉砕の強制むすび
夜雨聆风